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自らの事業をM&Aをするきっかけ②

  • 執筆者の写真: ma hexen
    ma hexen
  • 3月21日
  • 読了時間: 2分

 会社を創業してからの数年間は、苦労の連続でした。年間350日ほど働き、まさに「働き方改革」とは程遠い生活でした(笑)。それでも、多くの方々の支えや応援のおかげで、なんとか経営を軌道に乗せることができました。  私の会社では、ファッション性の高いお菓子やノベルティ用のお菓子を製造していました。しかし、コロナ禍によって売上が半減し、非常に厳しい状況に追い込まれました。さらに、後を継ぐ子どももいなかったため、事業のM&Aによる売却を検討し始めました。  M&A仲介会社の担当者と話をする中で、私はふと「M&Aで事業を売却した経営者(完全引退した方を除く)は、その後どのように過ごしているのですか?」と尋ねました。すると、「はっきりとは分かりませんが、株などの投資をされている方が多いのではないでしょうか」という答えが返ってきました。  その瞬間、私は「そういえば、20代前半の頃に税理士試験の科目に合格していたな」と思い出しました。税理士試験の勉強を通じて会計や財務の知識を深め、それが自分の会社経営にも大いに役立ちました。しかし、資格を持っていなかったため、他の経営者に専門的なアドバイスをすることはありませんでした。  「M&Aによる事業売却を検討すると同時に税理士の資格を取得しよう」と決意しました。そして、単なる税務の専門家ではなく、自ら経営をした者として、現場感覚を持ちながら中小企業の経営者に寄り添い、真摯に経営者を支援できる税理士になろうと考えたのです。これが、M&Aにより事業を譲渡しようと強く決意した瞬間でした。

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